出猟日記2010

始めに

狩猟の世界を取り巻く世論を中心とする環境は
心無き一部銃所持者によって起こされ騒然とした
重大事件によって 自然界の調整弁森の番人と
しての存在理由を急速に失いつつ有るようです 
監督官庁による度重なる法改正から所持への
締め付けによって 生息環境が懸念される野獣
其れよりも先に絶滅危惧に有るようで 私がこの
世界の門を叩いた昭和40年代 50数万人もの
猟師ハンターは 今期終に10万人を割り込む
狩猟者数に落ち込みました ある機関に言わせ
ますと今後3年で更に3分の1に減り続ける予測
既に住民から野獣の害を隔てるには担い手の
不足は如何ともし難い現実に有ります 自分が
先人から引き継いだ理念 それを後世に如何に
残せるかそれが残り少なくなった自分の猟師人生
最期の使命 宿題なのかもしれません

                         oozeki
2010.11.15 曇り一時雨
早朝から集落住民を驚かせ無い様にと 薄いだろうとも目された奥へと車を入れた
山々の紅葉はまだ走りの様で 鬱蒼と見通しが辛く気温も高めで汗ばむ。。。
何時もの持ち場この山の一番高い位置目指すが 病み上がりの足は重くまるで
他人の身体の様に重く息が切れる 普段より2.3割余分に時間を要し持ち場に着き
無線のマイクにGOを告げた 振り返るとこの山塊ピークは厚いガスに包まれて
天気の崩れを予測させる 

2010.11.21晴れ
例年でも狩山の中にはモノが少ない現象があるのだが 今期も例外なく薄いようだ
空山(積雪の無い)で確認し難いが生ワリは少ないようで目立たない? 幾つかの
起しはあったようだが目標とした寝屋にはやはり不在の様だ しかしこの夜麓の農場
大豆畑には夥しい鹿の群が出てたそうで 更に奥かそれとも麓か二極化が著しい
そんな現象と判断できます

2010.12.5晴れ
今期四日目の出撃は 都合の付かない面子や遅れて来る面子に朝いちは四名による
顔ぶれで始める 此処まで成果はぼちぼち低レベル余り芳しいもので無く 立ち上がりが
常に悪い自分の癖引き摺ってます 集合地で作戦は通知其処から各自持ち場に散り
30分後にGOを 朝九時まで大き目のふたつ押さえましたが まだ安定期には程遠く
矢張り年を越す前後位からが本番に成ろうと 落葉は進んでますが 少し雪が来ないと
今一の状況ですね